・賽銭箱に賽銭を入れます。
賽銭とは、祈願成就のお礼参りの際に、「報賽(ほうさい)」として神仏に奉った金銭のことをいいました。それが転じて、参拝のときに奉る幣帛(神さまに奉献する物)の代わりとしての金銭を意味するようになりました。つまり、賽銭とは供え物の一種なのです。金銭が流通する以前は、参拝著は(金銭に相当する物として)米を神前に撒いたり、あるいは洗米を紙に包んで奉っていました。今でもその名残(なごり)として、米の代わりに金銭を紙に包み、賽銭箱に入れる人もいます。
・鈴を鳴らします。
鈴には長い綱が付いていて、拝礼するときにその綱を引き、鈴を鳴らします。神前で鈴を鳴らすようになった由来については、一説によると、古来から鈴には魔除の霊力があるとされ、それが転じて、神事のときに鈴を鳴らすようになったようです。巫女(みこ)が神楽舞(かぐらまい)を舞うときに、手にもって鳴らす神楽鈴(小さな鈴を山型に並べた鈴)、その音には神さまをお招きする役割があったそうです。つまり、神前で鳴らす鈴も、この神楽鈴に由来するとされ、神さまを拝礼するにあたり、鈴のその清らかな音色で神さまをお招きし、これから祈願を申し上げるという、一種の合図のような役割を果たしているのです。
・二拝二拍手一拝の作法にて拝礼します。
神さまを拝むとき、両方の手のひらを打ち合わせて鳴らすことを「かしわで」といいます。漢字で拍手、柏手と書きますが、これは拍(はく)の字が「柏(かしわ)」の字と混同されて用いられたことから生じた呼称ともいわれています。拍手については、中国の史書「魏志倭人伝」に倭人の風習として、貴人に対し手を打ってひざまづいて拝礼をしていたことが記されていることから、当時は人にも拍手をしていたことがわかります。神道における拍手も同様に、敬う気持ちの表れといってもよいでしよう。
おまいりの作法も参考にしてみてください。
西野神社で撮影した動画もご覧ください。
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