説明
吉祥左馬縁起
■開運出世・家運隆盛
左馬は、その勢いすさまじく、よく跳ね風の如く疾駆することから「他より秀でる」といわれ、古来、開運出世、家運隆盛の福馬として珍重されたといわれます。
■千客万来・商売繁盛
馬は手綱をとられ、人にひかれてくるものですが、左馬は逆書きであるところから、馬が人をひっぱってくるといわれ、多くの客、たくさんの福を引き連れてくる千客万来、商売繁盛の福馬であるという縁起話もあります。
■招運
江戸時代の話ですが、着物の懐に財布を入れると、左側に入り、出すときは右側から出ることから、「左は入る一方、右は出る一方」福は左から入り、福を呼び入れるともいわれていました。
■就職成就・交通安全
また、馬は右から乗るとつまづくので、左から乗るとよし、人生につまづかざるようにということから、現代では就職成就、交通安全のお守りでもあります。
■技芸向上・窯の無事故隆盛
陶芸家の世界では、初窯に左馬を入れた壺や皿を焼き、技芸向上と窯の無事故隆盛を祈る習わしがあります。
■病気平癒
民俗学の柳田国男の説によれば、山の神は春に山から里に降りて田の神になり、秋にはまた山に帰り、元の山の神に戻るという。里人が田の神をお迎えするときには右馬の絵馬を、山へお見送りするときには左馬の絵馬を神社へ奉納したといわれています。
左馬に乗って元へ戻る伝説がやがて、左馬に乗って元の元気に戻り、元気になって我が家へ戻るという縁起に発展し、いまでは入院した人のお守りにもなっています。