六曜・選日・二十四節気
暦は昔から日本人にとって生活や仕事の基準でした。現代人には非科学的で迷信かも知れませんが、昔の人々にとっては、それなりの意義が有ったのでしょうし、現代の私たちの生活の中にもいまだに生きているのですから、自分の生活、行動の参考にしながら うまくつきあってほしいものものです。特に二十四節季は、自然や四季の移り変わりを表現しており、私たちにその時々の季節を実感させてくれるものです。
六曜の吉凶
- せんかち
先勝 - 先んずればすなわち勝つ、の意。万事に急ぐことが吉。訴訟事吉。午後何事も悪し。
- ともびき
友引 - 凶事に友を引く、凶禍が共に及ぶ、の意。古くは「勝負なき日」祝い事、朝晩は吉。正午は凶、仏事葬礼は大凶。
- せんまけ
先負 - 先勝の逆で、先ずればすなわち負けるの意。「万事平静が良し」勝負事や急用事はなるべく避け、万事控えること。昼過ぎから日暮れまで吉。
- ぶつめつ
仏滅 - 物滅が転じて仏滅となった。六曜のなかでの大凶で祝い事、法事など万事に凶で何事にもうまくいかない大悪日。この日病めば長引くとされ、移転、開店も忌み禁じられている。
- しゃっこう
赤口 - 陰陽道でいう凶日の一つ。正午だけが吉で、朝晩は凶。特に祝い事は大凶。
- たいあん
大安 - 大いに安し、の意。万事に用いて吉、成功せざる事なき日。
選日
曜や十二直に含まれない物を総称して選日という。選日の多く は、六十干支の組み合わせによって、その日の吉凶判断を行うものである。
- はっせん
八専 - 植樹、地均しなど吉。仏事、供養、婚礼などは凶。
- じっぽうぐれ
十方暮 - 結婚、旅行、相談事、移転、開業は凶
- さんりんぼう
三隣亡 - 土おこし、棟上げ、修繕は凶。
- てんいちてんじょう
天一天上 - 天一神とも称し、悪い方角を不才でこれを守る。この神が天上に昇っている間を天一天上という。どこに出かけても吉。
- どよう
土用 - 立春、立夏、立秋、立冬、の前十八日間をいいこの期間中土を動かしたり、土木工事に着手する事、などは凶。但し春の土用は、巳・午・酉の日、夏の土用は卯辰・申の日、秋の土用は未・酉・亥の日冬の土用は寅・卯・巳の日は間日として障りない
- さんぷく
三伏 - 種まき、結婚、療養、旅行、男女和合は慎むこと。
- いちりゅうまんばいび
一粒万倍日 - 一粒の種を蒔くと万倍にも実を結ぶ意から、開店、種まき、投資は吉。人から物を借りたり借金は凶。他の歴注の吉日と重なったら効果倍増、凶日と重なったら半減する。
- ふじょうじゅび
不成就日 - 万事に成就しないで悪い結果だけを招く日。何事も凶。
- ろうじつ
臘 - 大寒に近い辰の日。神事、嫁取りなど凶
- おおずち・こずち
大土・小土 - 大土は庚午(かのえうま)から丙子(ひのえね)までの七日間、小土は戊寅(つちのえとら)から甲申(きのえさる)までの七日間、この間は土を犯しては成らないとされ、穴掘り、井戸掘り、築堤築墓、種まき、土いじりは凶。
- はつうま
初午 - 二月の最初の午の日、稲荷神社の祭神をまつる縁日。
- しゃにち
社日 - 春分の日、秋分の日に最も近い戌の日を云う。春は五穀の種を神前に供えて豊作を祈り、秋は収穫を土の神に祈る祭り。
- ひがん
彼岸 - 春、秋の二回あり、先祖の霊を供養する。春分の日、秋分の日を中日とし前後三日間をさす。
- はちじゅうはちや
八十八夜 - 立春から八十八日めで農家では種まきの時期を迎える。この日以後の霜害は少ないとされる。
- はんげしょう
半夏生 - 夏至から十一日目半夏生という薬草が生える時期
二十四節季の由来
- しょうかん
小寒 - 寒気が最高とまではいかないが降雪も増える。この日から節分までを「寒の内」といい約三十日間厳しい寒さが続く。
- だいかん
大寒 - 新暦一月二十日頃、(小寒)からかぞえて十六日目。益々寒さ厳しく一年で最も寒い季節。
- りっしゅん
立春 - 旧暦正月、旧暦ではこの日が一年の始めとされ、春の気が立つという意味で、冬と春の分かれ目の日。
- うすい
雨水 - 立春後十二日目にあたり、今まで降った雪や氷が解けて水となり、雪も雨と変わるという意味。
- けいちつ
啓蟄 - 旧暦二月、新暦三月五日か六日頃。冬眠していた虫も目を覚まして地上に這いだして来るという意味。
- しゅんぶん
春分 - この日太陽は真東より昇り真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ等しくなる。彼岸の中日でもある。
- せいめい
清明 - 春分後の十五日目に当たり、「清浄明潔」を略したもので、春先の清らかで生き生きした様子をいったもの。
- こくう
穀雨 - この頃の雨は農作物を盛んに生長させ百穀を潤す春雨の意味。
- りっか
立夏 - ゴールデンウィークの終わり頃、春もようやくあせて夏の気が立ち始め夏の訪れを感じる。
- しょうまん
小満 - 立夏後十五日目、万物しだいに成長して実を結び、陽気盛んとなり満つるという意味。
- ぼうしゅ
芒種 - 梅雨入り前、稲や麦など芒(のぎ)の有る穀物の種を植え付ける季節
- げし
夏至 - この日北半球では昼が最も長くなり、反対に夜が最も短くなる。
- しょうしょ
小暑 - 梅雨も明けて本格的に暑くなってくる。
- たいしょ
大暑 - 夏至から約一ヶ月後、一年中でもっとも気温の高い酷暑の季節。
- りっしゅう
立秋 - この日から旧暦では秋にはいり秋の気配が感じられるが、実際は高温のピークとなる。
- しょしょ
処暑 - 残暑の厳しさもこの日を境におさまり穀物の収穫も間近となる。
- はくろ
白露 - 秋分前の十五日目にあたり、草花に白露が結び秋の気配を感じさせる季節。
- しゅうぶん
秋分 - 太陽が真東から昇り真西に沈むこの日は、春分の日と同じく昼と夜の長さが同じで、秋の彼岸の中日。先祖を敬い亡くなった人の御霊を偲ぶ日。
- かんろ
甘露 - 秋分後の十五日目にあたり、草の葉に宿る露も霜となる。五穀の収穫も盛んとなる。
- そうこう
霜降 - 秋も末となり霜がおり、紅葉も始まる。
- りっとう
立冬 - 冬の気配が立ち、日も短くなる。寒冷地では地面も凍り始める。
- しょうせつ
小雪 - 冬と云っても雪や寒さもまだ厳しくないが冬来は目前である。
- たいせつ
大雪 - 新暦十二月七日頃、北風も強く降雪も多くなってくる。
- とうじ
冬至 - 北半球ではこの日太陽の高さが一年で一番高くなり昼が一年で一番短く夜が一番長くなる。寒さも厳しくなり、あずき粥やかぼちゃを食べゆず湯にはいる風習がある。