郷土の歴史

古老の話 --- 馬頭ばとう観世音かんぜおん菩薩ぼさつ ---
  町内の南がわにある五天山には、火の神、水の神など神社に類するものが10程あるが、その中でぞくに言う馬頭ばとうさんについて、めずらしい話を聞く事ができました。北海道の農村に行くと、いたる所にこのしゅの神社があるが、これはいっぱんに農耕馬のれいをまつったもので、農業けいえいにかく事のできなかった馬に感謝してまつられたものである。

  その中で馬頭ばとう観世音かんぜおん菩薩ぼさつと言うのは、死んだ馬の神様であり、生きている馬の仏様としてまつっているのが馬頭ばとう世観音である。

五天山馬頭ばとう観世音かんぜおん菩薩ぼさつ

  ほとんどの馬頭ばとうさんは、社を建てその中に神様のみたまをまつっているが、写真集にある様に、ここの馬頭ばとうさんは、馬に道具を付けて働くすがたをそのままに、生きている馬の神様としてまつっている。これをたてた人は昭和の初め、平和に住んでいた竹本さんが馬が病気で足を悪くしてこまり、この足を直すために建てたもので、今は近くの坂井弘義さんが大切に守っている。

  初めは山のちょうじょうに建てたが、お参りが大変なことから、現在は山のちゅうふくに移動している。

  昔からこの馬にこどもを乗せるとじょうぶに育つと言われている。また、ここに深さ三メートル位のいどがあるが、高台にありながら水が、かれた事はなく、この水を馬に飲ませると病気をしなかったと伝えられている。

五天山神祠

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